出来上がったピンホールアイマスクの効果を確認してみましょう。視力の悪い方は覘いてみるだけで、裸眼ではピントが合わない近くの物や遠くの物がよく見えるようになることがわかると思います。
視力の悪くない方は、手のひらや本など（何でも結構です）をピンホールアイマスクの直前数センチのところへかざして見てみましょう。通常裸眼では、目から２０ｃｍ程度（年齢や個人差によって違います）まで離さないとピントを合わせることが出来ませんが、ピンホールアイマスクをかけるとわずか５ｃｍ、場合によってはもっと近くのところまで見えるようになることが確認できると思います。
このように、ピンホールアイマスクをかけることによって、通常ではピントが合わない位置の物でも見えるようになります。これは、アルミ箔に開けた「ピンホール」が目に入る光を絞ることにより、ピントの合う範囲（焦点深度と言います）が広くなったことが原因です。
普段私たちの眼は、目の前の物体に自動的にピントを合わせようとします。特に近くの物を見る場合は、レンズである水晶体を厚くしようと、筋肉が力んだ状態になります。この状態を長く続けると、眼が疲れたり、筋肉が戻らなくなって、遠くのものが見づらくなるといった状態になってしまいます。この状態の時にピンホールアイマスクをかけると、眼の筋肉は力まなくても見えるようになりますので、自然と筋肉がゆるみリラックスし、場合によっては近眼の改善にも効果があると言うわけです。
パソコンなどを使うデスクワークや読書の合間などにこの手作りピンホールアイマスクをかけて、眼の疲れがとれるのかどうか試してみてくださいね。穴の大きさや、穴の数を変えたりしてみるのも面白いでしょう。